More, T-CRAFT

ランクル70左フロント事故修理のご依頼です。

足回りも直撃しております。ハンドルをまっすぐにしてこのタイヤの角度。

サポート・エプロン・フェンダー損傷。

左先端部周辺フレーム損傷

衝撃によりカウルパネル部損傷。ボンネットと右フェンダーが当たり損傷跡あり。

左フロントタイヤ直撃でリーディングアームくの字に変形リーディングアーム後方変形取付部亀裂損傷

左フレームタイヤ直撃跡。幸いにもサバ折してなかった。

ぺリメーターフレームは、衝撃が強い事故は損傷部だけ直しても一向に寸法はでない。はしごのような形をしているフレームをぺリメーターフレームといいますが2本の柱のうち片側に後ろ方向に強い衝撃を受けるとその柱はそのままずれてしまうのです。極端に言うと四角形で表すと衝撃によりひし形に変形してしまうのです。つまり後ろの方まで変形してしまうのです。

ということで、前側からの衝撃の強い事故のフレーム修正は一番後ろ側から寸法修正していくわけです。

左右対称の穴を利用し後ろ側の対角を計測したら、5mmズレ。左のフレームが後ろに少し下がっているはしごズレを起こしていました。

右フレーム後方を固定し左フレームを前から豪快に引っ張り対角ずれを修正します。

画像は違う修理してる画像なので参考になさらないでください。

後ろから徐々に前側を修正。中央辺りまで対角寸法差は0でOKです。曲がってるリーディングアーム取付部を外側に出せばフレームは帳尻が合いそうです。

フレームが動かないようにチェーンで固定してリーディングアーム取付部を外に引っ張ります。

取付部の寸法が出ました。リーディングアームの取り付け部の寸法が出たら前方のフレームもつられすべての寸法の誤差がなくなりました。

フレームを炙り修正。

右側の取り付け部をお手本にしてノギスを使い同寸法に仕上げてゆきます。

寸法出ましたらここから微調整して溶接そして研磨

こんなところパテなんか盛っちゃあ絶対だめです。最終的に細かい番手で研磨して

脱脂してそのままサッシュコート黒塗装。乾燥後半艶の純正の風合いになります。

全て外に出てフレームの寸法はOKでめでたしめでたし。

あれま。アブソーバー取替ですね。この損傷により車体が沈み込んで左の足回りが右後方に引っ張られたということがわかります。

一度新品の左リーディングアームを取り付けて寸法計測。全長OK対角は・・・・・。

5mmズレNG

ナックルストッパー激押しで変形

ホーシング・ナックル・ナックルアーム等ダメですね。

ここも変形。

新品のホーシング。

54mmのナットって・・・・。でかい・・・。

54のボックスと変換ソケット購入。

ごろ~ん。

フロントデフ再使用の為外し。

緩み止め付けてスタッドボルト取付。

ダブルナットで締め付け

オイルシール圧入そしてドライブシャフト取付(オイルシール圧入途中)

取付

そして組みあがった

ホイール・タイヤ新品取付。タイヤまっすぐになりました。ハンドル位置は10分ぐらいずれてますけど調整で行くとします。

ボデー粗だし。

出ました。

鈑金。インナーパネルありで手前側ドリーがあてれない・・・・。

損傷していない右側をトラッキンゲージ等を使い寸法取り。対象になる様に修正を行っています。職人の感も大事ですが、全て感では、あてになりませんので、しっかり寸法を出して現物合わせ致します。

鈑金完了。

塗装前

塗装完了。モノホワイト。1コートソリッドで塗装。もともと1コートなので2コート(クリヤーコート)で塗装しますと後々風合いが変化してしまう為。

綺麗に処理

ボンネットヒンジ部塗装

リベットの色、半艶消しブラックでタッチアップ塗装。

 

ヘッドライト調整

アライメント調整

 

 

各部点検後お車ピカピカにして完成。ご依頼誠に有難うございました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。