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Z33センタークラスタパネル塗装はがれ修理ドアトリム塗装ロッカーモールストーンガード取替ドアエッジ塗装のご依頼になります。とても綺麗なお車で、びっくり致しました。作業までに、かなり待ってもらいました。誠に有難うございます。

 

 

センタークラスタパネルの塗装はがれ修理のご依頼になります。爪が当たるだけで塗装剥がれてしまうので直してくださいとのことです。前回も剥がれてしまったようで、1年半ぐらい前に新品に交換しているとのことです。ご依頼内容は、新品を購入しても剥がれるので剥がれないようにしてくださいとの案件になります。カーディーラーさんもお手上げで、ネットを検索して当社にたどり着いたようです。質もゴム質系のような素材でベトベト感が少しありました。

まず、メーカーさんにTELしてみましたが、対策品はございませんとのことで、以後改良品は出さないことのようです。どんな塗装がされているのかも教えてくれませんでした。事例はないとのことです。そんなはずはないとは思いますが・・・・・。

純正部品は1年間保証があるようなので、再度購入されてみてはという回答でした。

1年以上経過後また剥がれると思うのが普通ですが・・・・。

分解

更に

軽く爪をあてるだけで剥がれてしまいます。原因は耐候性が弱く・耐紫外線が弱いというところかと思います。しかし、Z33前期よりはかなり対策はされていました。白っぽいグレーのサフェーサープライマーが、塗装されていました。Z33前期はプライマーサフェーサーの塗装がされていません。素地の上から塗装されていました。こっそり対策していたんですね。ということはトップコートが劣化しやすいんですね。対策されたことによりかえって塗装が剥げた時に白いプライマーの色が見えてしまい相対色ということもあり、かなり目立ちます。Z33前期は塗装が剥げていてもあまり目立ちません・・・。

奥が深いですねえ・・・・・。

ということで塗装されているところを出来る限り剥がしてみました。(地味に爪で剥がしました。それなりにお時間はかかりましたが・・・。)下地はグレーの密着プライマーでしょうか・・・。素材が平らなところは剥がしずらく、ドット柄の突起したところははがしやすく、ドット柄の谷部は爪では剥がせませんでした。推測としては、高温多湿の悪条件での影響でしたら、全て簡単に剥がれると思います。やはり紫外線の影響でしょうか・・・・・?なぜ全て艶消し部を剥がすかといいますと、はがれやすい劣化した塗料の上に色を塗装しても、はがれやすいところからまた剥がれてしまうからです。

全て剥がせるだけ剥がしてみました。

やはりドット柄の谷部は剥がせませんでした。ペーパーがけはドット柄の突起部を平滑にしてしまうためNGですね。全て爪をあてて剥がしました。

アップでみるとこんな感じです。

谷部の塗料もつま楊枝などで剥がしてみました。これが失敗でした。その後塗装をしましたが、谷部を削った直線状のラインが強調され修復は不能となってしまいました。結果としては谷部の塗装を剥がさなければ、修復が可能なことがわかりました。しかし、細かなことですが、若干ドット柄の角が取れ風合いがほんの少し変わってしまいます。新品部品と並べなければわからないレベルかと思いますが・・・。

それでよければ修理は今後可能です。塗装を剥がす作業に膨大な時間を要する為、高額になりますので、部品が製廃してしまった時は役立つかもしれません。

この仕事はやってみないとわからないことだらけでございます。

 

オーナー様とご相談して、修理は無理ということをご報告。しかし新品を購入しても、また塗装はがれが再発すると思いますので、新品部品に防止策をしてみることになりました。

新品センタークラスターパネル注文してから1カ月以上程経って入荷。納期予定日を大幅に延長されて入荷。

小物入れの入荷は2日程でした。

新品パネル。

今回は、新品部品の塗料性能がいい状態で、(劣化する前)その上から耐候性、耐紫外線の塗料 日本ペイントレアルモノで隠蔽する手段を採りました。日本ペイントメーカー技術の方とも相談しました。

塗料にも種類があり全てが耐候性、耐紫外線に優れている塗料ではありませんのであしからず。なんの塗料を使っているかも聞くのもいいかもしれませんね。その他メーカーさんの当社のお客さんともお力を拝借致しました。皆様ありがとうございました。

画像は調色中

こんな塗料が艶消し色になるんです。

 

プライマ塗装後艶消しブラック塗装完了

単品部品復元。

 

そして出来上がりました。かなり難しい案件でした。

 

お次はドアトリムにムラが出て来てしまった為塗装してくださいとのご依頼です。ドット柄部がところどころてかってしまい見るとムラのようになっていました。

ドアトリムを単体にしてそして分解。

塗装前

塗装完了 てかりムラは消し去ることが出来ました。 しかしドット柄平面部は若干ドアトリム共々

凸凹している為よく見ると光の反射で若干ムラっぽく見えてしまいます。奥は深い・・・・。

復元。ドアトリム。綺麗に一新。

 

塗料は内装塗料 SSKプロテクト社クイック 水溶性の皮革塗料です。硬化剤を使用する2液タイプの塗料で耐水性、耐摩擦性に優れており、主に自動車のレザーシートなど高荷重、高摩擦部位のレザーに使用します。某大手国産高級車生産ラインの革シートの補修ラインにも使われているそうです。

一般的には内装塗料は硬化剤無し塗料1液タイプが主流のようです。

日本ペイントの外装用塗料は柔軟性の有るところでは、軟化剤を入れることでクリアー出来ますが、艶消し感が再現できません。また質感も違い不向きなわけです。また皮革、ビニール系素材は、密着性能が落ちるとのことございます。

 

エッジ部の塗装欠けの修理も致しました。はじめの写真は撮り忘れてしまいました。画像は修理後の写真

エッジ部アール終わりでぼかし塗装を行いました。ホワイトパールの場合は、カラーベース塗装は

エアーブラシを使用しますと、補修が極小で勝負できます。(平面はエアーブラシでは、輪郭が出てしまい不向きですが・・・・。)

お次はストーンガード(純正プロテクションフィルム)の張替のご依頼。汚れがシール部に入り込んでしまってます。

新品部品

フィルムを剥がしのりを綺麗に取り去り貼り付け跡をポリッシャーにて磨いて消したのち施工します。

綺麗に取り付けることが出来ました。この度は、沢山のご依頼誠に有難うございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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